ジブリ美術館がアニメ映画配給

 ヒット作品ではないけれども、海外に埋もれている芸術性の高いアニメ名画が、日本でも多く公開されることになった。

 日本への紹介役をつとめるのは、アニメ映画の宮崎駿監督が館主を務めるアニメ美術館「三鷹の森ジブリ美術館」(中島清文館長)。同美術館がアニメ映画を配給するのは初めて。

 第1弾は3月17日公開で、油絵タッチで描かれたロシアのアニメ映画「春のめざめ」(ロシア、27分)。監督は、アカデミー賞受賞監督のアレクサンドル・ペトロフがつとめている。やはりアカデミー賞受賞監督のマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット作品「岸辺のふたり」(英・蘭、8分)も同時公開される。

 メーン館は東京・渋谷の「シネマ・アンジェリカ」で、全国順次公開も視野に入れている。

 日本市場で配給される海外アニメ映画がディズニー作品などメジャー作品が多いため、ジブリ美術館ではアート系といった世界の名画を順次配給し、差別化を図る。

フジサンケイ ビジネスアイ - 2007/1/18