ゥァンサン・カッセル

フランス人俳優ヴァンサン・カッセルは、 現在、ハリウッドにおいて成功しているフランス俳優としてはジャン・レノとならんで名前が出てくるのがヴァンサン・カッセルである。 

 彼を世界的な俳優にした作品は「ドーベルマン(1997仏)」。この映画はめちゃくちゃカッコいい。ガンアクション映画の金字塔的な作品といっても過言ではない。

 独身OLが、恋に狂い愛に燃える物語の「リード・マイ・リップス(2001仏)」でヴァンサンは、荒っぽいワイルドさで女心をわしづかみにする。この作品のエロティックな展開は鮮やかだ。

 そしてジャン・レノと共演の「クリムゾン・リバー(1997仏)」は、上質なサスペンスアクション。田舎の大学を舞台に起こる猟奇殺人事件。刑事コンビとしてヴァンサンとジャンが登場する。この映画のミステリアスで荘厳な雰囲気は今でも鮮やかに覚えていてオススメ作品。この作品はちょっとだけホラーの要素も含まれているので注意が要る。

 世界的な仕事としてはリュック・ベッソン監督「ジャンヌ・ダルク(1999米仏)」と「オーシャンズ12(2004米)」がある。まさかヴァンサンがオーシャンズに出るとは思っていなかったし、実際どうなのかと思ったが結構はまり役でさすがだと思った。

 今まであげたヴァンサン・カッセルの作品で是非見て欲しい作品は2つ。「ドーベルマン」と「リード・マイ・リップス」。とくに「リード〜」には、ヴァンサンの決してアメリカやイギリス俳優には出せない色気が封じ込められている。かなりオススメ作品である。