「ドラゴンクエストアフターストーリー」

「賢者の真価」

ライオウ「…オークスよ。貸した本には目を通したか?」
オークス「当たりめえだ。イルミオンに続いて、今度は賢者が古代呪文を唱えやがった」
ライオウ「まさか、人間が唱えるとはな」
オークス「チィ…ガイスのヤロー、かなりの強者をダチにしてんじゃねえか」
ライオウ「…ああ」(…ゾーマが殺られるわけだ)
オークス「ただ、賢者も発動後は呪力を使い果たし倒れたな」
ライオウ「未開の古代呪文だけに昇華しきれてはいないようだ」
オークス「ま、強いとは言え肉体は人間の強度だからな」
ライオウ「ああ。本来なら呪文の反動で死んでもおかしくな…!!」
オークス「!!」
ライオウ・オークス「…」
オークス「よお、まさか賢者の奴…"血光"開眼してんのか?」
ライオウ「むうぅ、今のところ"血光"に関し、本人の口から出てはいない」
オークス「違えか」
ライオウ「それを思わすレベルではあるがな」
オークス「まったくだぜ」
ライオウ「我らが主を含め、身近な人間で"血光"を開眼している者は2人しかおらん」
オークス「まぁな。けどよ、オレらが知らねえだけかもしんねえ。現にジパングとシンシナの術師は開眼していた」
ライオウ「確かに。要は、ガイスやフォレスも開眼の可能性は十分にあるというわけか」