DVDで北米でアニメ・マンガのVIZメディアは、5月10日から日本で放映中の人気テレビアニメ『DEATH NOTE』を北米地域でダウンロード販売する。
販売のチャネルには、北米最大のゲーム情報サイト「IGN」を運営するIGNエンタテイメントグループのDirect2Driveが利用される見通しだ。
Direct2Driveはゲーム、テレビ番組、映画のダウンロード販売のサイトで、サイト内に日本アニメ専門の販売コーナーがある。米国アニメ販売企業の中堅マンガ・エンタテイメントやセントラルパークメディアが作品を提供している。
VIZメディアによる北米での『DEATH NOTE』ダウンロード販売の方針は、日本国内で放映中の作品を米国でネット販売する今までにないビジネスです。
販売の際に、どういったサイトや手段を使うかも注目となっている。今回はIGNエンタテイメントグループのDirect2Driveが選ばれた。
IGNエンタテイメントグループのDirect2Driveは既存のネット販売の仕組みを持っており、さらに英語圏有数のアクセス数を誇るポップカルチャーサイトを複数所有していることが評価された。より幅広い層へのリーチを重視した結果です。
Direct2Driveのアニメコーナーの販売タイトルは数十タイトルだが、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』や『少女革命ウテナアドゥレセンス黙示録』、『パーフェクトブルー』、『BLOOD THE LAST VAMPIRE』といった人気作品も含まれている。
価格は劇場映画が一本20ドル程度、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の各話が3.99ドルとDVDと較べて決して安くはない。現在は、価格設定とダウンロード数のバランスをみている。
10日から始まる『DEATH NOTE』の販売価格はまだ発表されていないが、今後の価格設定とそれをファンが受け入れるか注目されている。
今回の『DEATH NOTE』は、通常以上に手間のかかるが日米同時展開のビジネスがうまく廻るなら、今後の日本アニメの海外ビジネスの突破口になると思う。
アニメDVDの日米同時発売の方法は、放映や発売の翌日にはネットに出現する海外向けのアニメ違法配信に対抗する狙いがあります。日本でリリースされた作品を早く観たいという米国のファンのニーズが益々大きくなっています。
インターネットの急速な普及は、アニメ情報のやりとりをも高速化させてきています。日本国内の新作や新発売の情報は発表された日のうちに英語のアニメ情報サイトに掲載されたり、作品の評判も時差になく海外に届くようになっています。
情報が国境を越えて共有され、作品映像自体のリリースに時差があります。これが海外でのアニメの違法配信の横行の一因となっています。
実績があり人気が読める作品は、今後も様々な方法を通して国内と海外のリリースの間隔は短くなっていいきます。
DVDでTV版デスノート 5月10日 米国IGNがダウンロード販売開始