宮本記念グッズ、4日で2000万円売れた

 オーストリア1部ザルツブルクに移籍したDF宮本恒靖(29)が、12年在籍したG大阪にビッグなお年玉をプレゼントした。1日の天皇杯決勝直後からインターネットで販売した宮本記念グッズが、わずか4日間で約2000万円を売り上げたことが5日、分かった。1部の限定商品は2時間足らずで完売。締め切りの12日までには売り上げは3000万円に達する見込みだ。ファンの熱い期待を背負い、宮本は7日に出発する。

 G大阪の仕事始めは、ツネ様の惜別フィーバーで幕を開けた。万博グラウンド(大阪府吹田市)にあるオフィシャルショップは5日、新年の営業開始と同時に宮本の移籍記念グッズを求めるファンが訪れた。「電話も、その問い合わせばかりです」と女性スタッフ。実際は店内で宮本グッズは扱っておらず、クラブ公式ホームページ内のネット販売だけ。それでも、去り行くスターのお宝人気はすさまじかった。

 1日の天皇杯決勝後から受け付けを開始。Tシャツ、キーホルダーなど4点は受注販売で、4日夜の時点で申し込み、問い合わせは合わせて約2000件。売り上げも約2000万円にのぼるという。桑原常務取締役は「最終的には3000万円ぐらいになるかもしれない」と宮本の“お年玉”に感謝する。

 特にツネ様ファンのハートを熱くしたのが、実際に使用したスパイク片(35ミリ四方)入りフォトフレーム(1万円)だった。限定100個が1日の夕方から2時間足らずで完売。「天皇杯決勝を見て、大阪に戻るまでには売れていた」とグッズ通販担当は驚きの表情で明かした。

 これまでも個人写真集、バイオグラフィーDVDとヒット商品を生んだG大阪の顔だったツネ様。契約の上では1月2日をもって退団、ザルツブルクの一員となった。それでも最後までツネ様はツネ様。また1つ伝説を残した宮本は7日、新天地へ飛ぶ。【西尾雅治】
なにわWEB - 2007/1/6